大学中退に対して世間のイメージとしてよく言われるのが、
・大学中退はやばい
・中退したら人生終了
という意見じゃないでしょうか。
しかし、それを周りから言われていても大学生活が辛い方が勝ってしまう方はいると思います。私も以前、大学を中退すると人生負け組になると本気で思っていたんですが、それ以上に大学生活が本当に嫌いでした。
ところでいざ中退を考えると具体的に「何が」「どうやばい」のかって分からないですよね。
そして皆さんが知りたいのは「やばい」ことだけでなく、それを理解した上で中退という道を選び、その先どうすればいいのかということじゃないでしょうか。
今回は実際に大学を中退した私が大学中退が本当にやばいのか、そしてもし中退したらその後どういった行動を取るべきかについて解説します。
目次
そもそもなぜ大学中退は周りから「やばい」と言われているか
そもそもなんで大学中退はやばいと世間から言われているのか、それに関しては以下の理由が挙げらます。
・学歴が高卒になるから
・将来性が無い(収入面など)
・学費を出してくれた親の信頼を裏切ることになる
・周囲からのイメージ、印象がとにかく悪くなる
このように並べると大学中退は誰がどう見ても「やばい」し、デメリットしかないように感じますよね。
それでもコロナ前だと年間約74,000人、コロナ流行後でも約58,000人程の大学生が大学を中退しています。
しかしこれだけ悪いイメージがありながらも、なぜこれほどの学生が大学を中退するのでしょうか?
中退する人の理由についてまとめてみました。
大学を中退する人の中退理由は?
大学を中退する人の中退理由として多いのが以下の5つになります。
・学業の成績不振
・学生生活の不適応、修学意欲の低下
・就職、起業するため
・転学するため
・経済的困窮のため中退
参考:【文部科学省】学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)
①学業の成績不振
「大学の学業って楽でしょ」「成績不振てサボってるだけじゃないの」というイメージを持たれがちですが、必ずしもそうとは限りません。
大学の中にはスケジュール的に余裕はあるけど、学習内容はかなり難しいというところもあります。
大学のレベルによって授業の数や難易度は違いますが、私がいた大学は授業レベルは決して簡単なものではなく、自分はついていくことができませんでした。
成績不振の人で全く理解できない事をずっと続けていくことにより、次に解説する意欲の低下を招き、大学を中退してしまうケースは非常に多いです。
②学生生活の不適応、修学意欲の低下
これは言い換えると大学生活自体がそもそもつまらない、学業にやる気が出ないということです。
まさに私のことなのですが、正直私自身、高校時代はかなりの量の勉強をしていました!
明るい将来が用意されているはずなのになんでそうなったのかというと、何のために勉強しているか分からなくなったからです。
サークル活動が楽しいとか、勉強してこういう仕事がしたいといった「大学にいる意味や目標」が無くなってしまった人がこのような状況に陥ります。
③就職、起業するため
就職、起業を理由に中退をする学生も非常に多いです。
中退後すぐ就職した人はこちらの理由も当てはまりますが、根底としては大学の学業への意欲の低下がある人が多いので、ポジティブな理由とは一概には言えません。
ポジティブな理由というのは、きちんとした事情があって辞める人で、特殊な業界(プロスポーツ、芸能関係など)に行く人たちがそれに当たります。
また、ベンチャー企業へのインターンや学生のころからフリーランスを経験し、卒業せずに起業したりフリーランスとして働く学生もいます。
ただポジティブな理由で就職、起業する人は本当にごく少数で、それ以外はやはり根底にネガティブな理由がある人が多いです。
④転学するため
よく中退を考えている人がその後の進路を迷っている時、周りの人や家族から言われるのが転学という選択肢です。
私も実際親や兄弟からは転学を勧められました。
今やっていることに興味が無いのであれば、興味のある領域を学べるところに行けばいいと考えるのはもっともです。
他にやりたいことが明確にある人がこの転学という手段をよく取ります。
⑤経済的困窮のため中退
特に私立の大学生に多いのが経済的困窮による中退です。
直近の4年制大学の4年間でかかる学費は平均で私立は400万弱、国公立は240万程度と150万近くの差があります。
特に理系学部に関しては私立はさらに学費が高くなるので国公立の倍以上かかる大学も珍しくはありません。
学生が稼げるバイト代も実際限界があるので、親御さんと自分の稼ぎではとても大学の学費を払えないという方は仕方なく中退という道を選んでいます。
ここまでは実際どんな人たちが中退するか解説してきましたが、ここから大学を中退した際に実感する「やばい」ことを解説します。
実際に大学を中退した人に待ち受ける「やばい」こととは?
ここでは私が大学を中退して実際に体感したやばいことについてお話ししたいと思います。
まずここで私の経歴も含めたお話になるんですが、私の場合は大学を中退する前に就職活動をし、中退後はすぐ就職しました。
今回はそのフローの中で感じた「やばい」ことを具体的なエピソードも含めて紹介します。
・大学中退は単に学歴が【高卒】になるわけではない
実際に私が登録した某大手就職エージェントの方にお聞きしたことなのですが、大学中退直後のやばい点はただの「高卒」ではなく「職歴が全く無い高卒」というところです。
これは高校卒業後数年間ニート生活をして、やっと就職活動を始めた人と同じ扱いになります。
今すごく感じるのが私自身の最終学歴は高卒ですが、正直今は面接次第ではホワイトな大企業に入社することも可能です。
その理由は「職歴」がきちんとあるから。
実際大卒じゃないと入れないような会社に、優れた職歴やスキルを持った高卒の方で中途入社している方に何人か会ったことがあります。
一番の問題は中退者が「社会人経験が無い大人」だというところです。
・選べる業種が少なく、環境は厳しい
大学中退=職歴が無い高卒となるわけですが、この職歴が無いことにより選べる業種、企業はかなり狭い範囲になります。
ただここで言いたい「やばい」とは就職ができないことではなく、選べる業種、企業が少ないというところです。
よく就職できないと言われてますが全然そんなことはありません。
結論就職は普通にできます。
しかし、ある程度厳しい環境に身を置かなければならないことは事実です。
基本的に選べる業種は正社員だと、大きく分けると
・営業職
・エンジニア職
・事務職
の3つに分けられます。実際は他にもありますが、9割がこの3職種でしょう。
実際私がエージェントの人からいただいた求人票は100%上記3つの業種でした。その中で私は営業職を選びましたが、営業職は中退者にも多くの会社が募集をかけています。
ただ、実際ホワイトな企業は少ないです。
どうしても上記3つの職種が合いそうにないという方は別の道を歩むことをお勧めします。
・最初から安定した高い給料は得るのは難しい
大学を中退した人がいきなり安定した高い収入を得るのは難しいでしょう。
先程ご説明した3つの業種の中で、一番稼げる業種はなんといっても営業です。
頑張りようによっては入社1年目で月収70~80万くらい行く人もいます。
年収ベースで言うと、営業が得意であれば一年目から500万以上稼いでる人もちらほら見ますね。
結果を残すことができれば、大卒一年目の人の給料を超えるのもそんなに難しいことではありません。
しかし誰もが稼げる業種ではないので、結果を残せるか残せないかで給料の幅がかなり変わりますし、常に結果を残し続けないと高い収入が得られないので、安定はしていないです。
またエンジニア職は安定はしていますが、給与自体は安価ですので経験を積むための修行期間だと思って臨みましょう。
また、営業同様それなりの残業時間を取らないといけなくなるので、体力的なところ、精神面での強さが必要になってきます。
事務職は残業は少ないですが、給料は最も安いので会社から受け取る収入よりもプライベートな時間を大切にしたい人向けの業種です。
事務職をしながら資格の勉強をしたり、副業をしたりなど空き時間を有効に使えるので会社の仕事以外で何らかの目標などがある人がこの職種を選びます。
・両親との関係がぎくしゃくする時がある
私自身は経験をしてないのですが、家庭環境によっては両親を深く悲しませたり、両親と酷く揉めたりしている人も少なからずいます。
これまで大学中退者の人に何人か会ったことがありますが、中退の意志を両親に伝える時にものすごく反対されたという人は少なくない印象です。
親からすれば多額のお金を大学の費用に費やしていて、それが一瞬でパーになってしまうので、子供の選択とはいえど反対したくなる気持ちも分からなくないですよね。
中退を反対しない親でも、なんとなくといった理由で中退したり、中退後だらしない生活をしていると関係性は悪くなる可能性は高いです。
私の場合、両親から反対はされませんでしたが「なんとなく辞めるのは絶対に反対」とだけ言われていました。
ここまでが私が実際に体感した大学中退後の「やばい」ことです。
これを読んで私のように大してやばいとは思わない人は、大学中退をする上で多少デメリットがあると捉えてもらった方がいいかもしれません。
逆にここまで読んでやっぱり大学を卒業した方がいい、まだ精神的に大学を続けられると思う方は中退はしない方がいいです。
もちろん大学中退後に待ち受けているのは「やばい」ことだけではありません。
次は大学中退者が中退して良かったと思うことを解説します。
大学中退者が中退をして良かったと思うこと
ここまでネガティブ要素なお話が多かったので、じゃあ結局中退って良いことないじゃんと思うかもしれませんが、もちろん良いこともあります。
例えば、私のような将来やりたいことがあった訳ではない人でも良かったと感じることは多いです。今回はそれについてお話しします。
・自分で考え行動する癖がつく
自分で考え行動することは当たり前のことだと思うかもしれませんが、実際できてない人は多く、中退者の方が行動する癖がつきやすいです。
というのも、大卒の人が就職する企業の中には年功序列が多く、働く側にとっては会社から与えられた仕事だけしていればそれなりの収入が得られる環境があるからです。
それに対して中退直後というのは学歴も職歴ないため、ハンデを背負ってる状態からのスタートとなります。
そのため、最初はどのようにして結果を残し、そのハンデをどう克服すればいいかをとにかく考えるようになります。
つまり自分の課題を認識して、それを克服するために自ら考え行動しないといけない状況にいやが応でも立っているということです。
私も大学中退をした身なので自然と身につきましたが、社会人でこれができる人、できない人というのは今後仕事をしていくうえで、また転職活動等にも大きく響きます。
私が経験した就職、転職活動については以下の記事にも記載しているのでぜひ参考にしてみてください。
・仕事への意欲、意識が高くなる
これは中退後に就職をした人に限りますが、先程説明した「自分で考え行動できる人」は、職場において仕事への意欲、意識が高い人にも自然となっていきます。
追いつけ追い越せ精神を持ってる以上は、嫌でも仕事に一生懸命に取り組むようになるでしょう。
実際意欲、意識が高くなってどういうメリットがあるかというと、会社内で自分への評価が上がり、キャリアハイが見込めます。
さらに、転職市場において自分の価値も上がるため、転職の際に応募企業に好印象を与えられ、転職先でも活躍できるなど将来的にも非常に重要なポイントです。
・やりたいことが見えてくる
特にやりたいことはないが、成績不振や大学生活がどうしても辛くて辞めた人でも他のことに挑戦したり、働いてたりするとやりたいことが見えてくることがあります。
しかし、現在学生の人の中には、
今の大学から離れて本当にやりたいことが見えてくるの?
と思う人もいると思います。
実際、今いる大学を離れて何か別のことを始めるとなると、期待もあると同時に不安な事も多いですよね。
大学を休学したり、転学をしてやりたい事を探すのが、結果的にどちらの道も選べるため最も良い方法ですが、経済的な理由などでそれができない人もいると思います。
そういう人たちは私のように今の環境でどうにかやりたい事を見つけるか、学歴を捨てて全く新しい世界に踏み込むことの2択しかありません。
では、どちらの方が良いかというと私は中退をした方がやりたいことは見つかると思います。
中退は休学や転学に比べて環境の変化の度合いは大きいですが、環境を変えることによってもたらされるモチベーションの変化も大きく、これは非常に重要です。
中退をした際に変わる環境とは、単に普段やることが勉強から仕事などに変わるわけではありません。
例えば、中退後に就職をしたとすると、休みの日に仕事で稼いだお金で色々なことに使うことができます。
そこで新しい趣味を見つけたりして、熱中できるものになれば仕事を頑張るモチベーションにもなるので、これも環境の変化により生まれたモチベーションの変化の1つです。
趣味でも仕事でもやりたいことを見つけるという意味では、「中退」は最も効果的な手段でしょう。
ここまで3点中退して良かったと感じたことをお話しましたが、メリットを知った上で気になるのが
実際中退後、具体的にどう行動すればいいの?
ということじゃないでしょうか。
私もそうだったのですが、中退のメリット・デメリットよりも、中退後具体的にどういった行動をとれば、自分が不安に思っていることが解消されるか、自分が思っている理想像に近づけるのかを知りたいというのが中退を考えていた時の本音でした。
次に中退後の進路、そしてそれぞれの進路での攻略方法について解説します。
中退後の進路とそれぞれの攻略法
中退後の進路として主に挙がるのが
・就職
・フリーランスまたは起業
・資格を取る
・転学(編入)
の4つです。
ではこれらの進路で成功するための攻略法、また実際どういった人がそれぞれの道を選んでいるのかを解説していきましょう。
就職:経験・実績を積む→優良企業に転職
結論から言いますが、大学を中退して就職する場合、最初からホワイトな企業、条件の良い企業に行くことはほぼ不可能です。
というのも少し前にお話ししましたが、中退直後の人の状況は「職歴の無い高卒」になるから。
大学中退者は就職する際に中途採用扱いとなります。
これははっきりと言えますが、中途採用で職歴が無い人を採用する優良企業など基本的にはありません。
よって中退者は最初に入社した会社で経験と実績を積み、そこから転職して優良企業や自分のやりたい業種等に就く必要があります。
よって就職の際の攻略のポイントは、1社目に就職する企業の選び方と2社目以降の企業の選び方を理解することです。
1社目を選ぶ時のポイント①:とにかくエージェントに頼る
大学中退後、就職先を見つける際の鉄則といえるのが
とにかく就職エージェントに頼ることです!
なぜこれほど断言できるかというと、中退後の人には周りにどんな企業があり、中退者が就職できる業種がどんなものか全く分からないからです。
その状態で就活をしても当然うまくいきませんので、最初はとにかくエージェントの力を頼りましょう。
しかしエージェントというと、とにかく就職させることしか考えてないというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
私も最初はそのようなイメージを持ってましたし、残念ながら実際にそのようなエージェントも中にはありました。
ですが、中退者の就職活動サポートを専門的にしているエージェントでは、単に就職のことだけでなく、ライフスタイルや将来設計なども雑談も交えて親身に相談に乗ってくれます。
私の場合、最初に就職した会社はDYM就職さんで見つけました。
担当者の方が就職への不安をちゃんと理解してくれる方で、非常に好印象で面接対策なども親身になってやってくれました。
中退後、エージェント探しに迷ったらDYMやジェイックに相談することをおすすめします。
1社目を選ぶ時のポイント②:転職をすること前提で就職する
中退後に就職活動をする際に、よく企業を厳選する方がいますが、特にそこまでする必要はないです。
結論、最初の就職先はゆくゆく転職することを前提で見つけることをおすすめします。
1社目の企業になるべく長い期間働いて、なるべくその会社で定年まで過ごそうとしても構いませんが、私はおすすめはしません。
その理由は、中退者が就職する1社目の企業は基本的に優良企業であるはずがないからです。
基本的に日本のホワイトな企業は、新卒採用か優れたスキルや経験を持った中途採用でしか人材を募集しません。
何の職歴もない大学中退者がそんな企業に入れるかというと、それはほぼ不可能です。
私も実際に働いてから気づきましたが、最初の企業は経験を積むところとしては良くても、ずっとこの会社にいたいとは全く思いませんでした。
しかし、転職前提とは言っても、その企業にいる間に他者にアピールできる何らかの経験や実績を絶対作るんだということは意識しておいてください。
私は1社目で某H通信系の企業に入社しましたが、H通信というと営業をしている人なら誰もが知っているブラックで有名な会社です。
転職前提で2年ほど在籍し、上司からかなり詰められたりなど、かなり嫌な思いをしたことは多かったですが、ある程度他者にアピールできる結果を残してから辞めました。
このようなフェーズをクリアできると、2社目への転職活動の際の企業を選ぶ幅がかなり広がります。
2社目以降:キャリアハイができる所で選ぶ
1社目である程度の経験、実績が作れれば、あなたの職歴は中退直後と比べるとかなり良くなります。2社目の企業を選定する際に多くの企業を選ぶことができるはずです。
なぜキャリアハイできる所で選ぶかというと、そのままその企業にいる、また別の企業に転職するという選択肢どちらにも有効だからです。
その企業にしばらく居続けるのであれば収入面は上げたいところですが、キャリアハイできればその部分は基本的に叶います。
ただ2社目の転職活動の際に私も体感したんですが、学歴の壁というのはまだ存在します。
しかし、2社目である程度の役職についてから転職すると、通常大卒でないと入社できない企業でも好待遇で入社できる可能性が広がります。
個人的には、30代中盤くらいまではそこまで特定の会社に身を固めなくてもいいと思います。ただ以下の流れだけは意識しておきましょう。
①1社目
・とにかく経験を積み、ある程度の成果やスキルを身につける
・転職前提で就職する(そこまで企業選びに固執しない)
②2社目以降
・キャリアハイできる企業に就職
・1社目の時に比べ多くの企業を選定できる
・身を固めるのはある程度のキャリアを積んでから
フリーランスor起業:別の収入源がある状態でやるのがベスト
大学在学中に起業し成功してる人はごくわずかいますが、もしフリーランスとしてやっていきたい、起業したいというのであれば、基本的に最初からそれ1本のみで生きていくことはおすすめしません。
私も一度少しの期間ですが、フリーランス1本で生きていましたが、皆さんが思ってる以上に難しいものです。
稼ぐのが難しいのももちろんですが、フリーランスとして成功したことがうちは心に余裕が持てないのが一番きついでしょう。
別の収入源があれば、たとえ自分がやっていることが失敗したとしても生活自体は困らないはずです。
時間は限られていますが心に余裕を持って動くことができるので、焦らず着実にステップアップできます。
また就職先での経験が生きてくることもあるので、そういった意味でも私は企業に勤めながら別の収入源を作ることが一番いいと思い、今こういった形で正社員兼フリーランスという形で動いています。
資格取得、転学:学びたい内容、目的によって生活スタイルを変える
一言に資格取得、転学と言っても学ぶ内容は様々ですし、それに対してどういう生活スタイルを取るかも様々です。
大きく分けると自分でがっつり働きながらか、親御さんの力を借り、軽くアルバイトなどをしながらに分かれます。
それぞれのパターンでおすすめの学習スタイルをご紹介します。
がっつり働きながら→通信制大学、空き時間で取得できる資格
これは私のように就職活動、転職活動などのために大卒の資格だけ取っておくという人におすすめです。
編入先の大学もある程度レベルの高い大学に行かないといけないと考える方がいらっしゃいますが、目的によってはそこまで考える必要はありません。
例えば、転職活動をする際によく出てくる応募者資格で「4年制の大卒者」というのがありますが、この条件を満たすのは通信制の大卒資格で充分です。
というのも転職活動の場合、どこの大学を卒業しているかは全然重要ではないですし、むしろ働きながら通信制の大学を卒業したことを称賛される可能性もあリます。
大卒資格を取ることだけの目的で言うと、コスパ的には通信制の大学で取るのが一番良いです。
私自身も通信制の大学に通ってましたが、土日の空き時間を使えばさほど問題なく単位は取れます。学費も圧倒的に安いです。
また、中退前にある程度単位を取っていれば、3年次や4年次からの編入も可能なので、在学期間も短くすることができます。
さほど時間を消費しなくても取れる資格の場合は、お金をしっかり稼ぎながら取ることができるのでまさに一石二鳥です。
通信制の大学は大学別で選考内容や学費、オンライン対応可能範囲などが異なるので、以下の資料などでしっかり事前に調べてから入学するようにしましょう。
アルバイトや親の支援を受けながら→通学制の大学、難易度の高い資格
学びたい分野や取りたい資格によっては、通学制の大学や専門学校に通ったり、たっぷり時間を取って勉強しないといけないものもあります。
その時はある程度家族からの支えもないといけないと思いますが、もししっかり学びたいことがある場合は正直に家族に言いましょう。
仮に反対されたとしても、アルバイトを増やすなどして「どうしてもこの分野を学びたいんだ」という姿勢が家族に伝われば、理解してくれるはずです。
いきなり就職ではなく、ある程度地盤を固めてから挑むのも1つの手です。
就職してすぐ結果を出すことに自信が無い方やあまりにも不安という方はこっちの道の方が絶対いいです。
ただこれは若いうちでないとできないことだと頭に入れておいた方がいいです。
例えば30歳になって職歴が全く無く勉強ばかりしてたという人は正直「やばい」です。
大卒資格やその他の資格は、就職先の選択肢を広げたりやりたい仕事をするための1つの武器として使うということを認識しておきましょう。
職場で結果を残す自信がある方は、わざわざ就活のために資格を取る必要はないです。
まとめ:想像してるほど中退はそこまでやばくない
ここまで中退後の進路のお話をしましたが、結論中退後自分がどう過ごすかで、大学を中退した時のハンデなんてものは時間をかければ解消することができます。
あくまで中退直後の状況がやばいだけで、そこから何年か自分が選んだ道を全うしていれば、誰も「やばい」とか「人生終了」なんて思わなくなるでしょう。
実際私は大学を中退してまだ3年も経ってないですが、今は全く中退に対してコンプレックスを持ってないですし、やばいとか人生終了なんて1ミリも感じてないです。
本当に一番「やばい」のは中退後完全に自信を失くして、「どうせ自分は何やってもダメなんだ」という心境に陥り何も行動に移さないこと。
これが皆さんがイメージする典型的な「やばい」中退者の末路です。
ポジティブに生きましょうとまでは言いませんが、皆さんが対面している中退するかどうかという状況は人生決まるほど切迫した場面ではないですよ。
[…] 私が中退後にやばいと感じたことは下記記事にまとめていますので、気になる方はご覧ください。 […]