皆さんは大学を中退したいと思ったらすぐに中退しようと踏み出せますか?
おそらく多くの人がすぐには決められず、ためらうと思います。
ためらう理由としては各個人で色々とありますが、その中でも
と考える人は少なくないでしょう。
どんな理由であれ大学を中退をしたいと思う中で、家族に伝える時はすごく迷いますよね。
私自身も、中退することを親に伝える時に以下の様なネガティブな気持ちになりました。
家族に大学中退の意志を伝える時に、
・親にがっかりされて、見放されそう
・払ってもらってた学費をドブに捨ててしまうようなものだから申し訳ない
・めちゃくちゃ怒られそう
・なんて言えば説得できるか分からない
といったような「中退=親不孝」だと思って悩む方が多いと思います。
私の場合裕福な家庭ではなかったものの学費は払ってもらっていたため、中退を親に伝える時は特に心苦しかったです。
自分は当時はものすごい親不孝をしてしまったと思っていました。
ですが、結論から言うと「大学中退という事実」だけで見ると親不孝ですが、「その後の行動や姿勢」が親御さんにとって親不孝となるかどうかが決まってきます。
本記事では、中退後親不孝な人にならないため、中退後どのような行動を心がけていけばよいのか詳しく解説します。
具体的なエピソードが気になる方は、実際私が中退決意からどのように行動していったか体験談を書いているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
https://yamachan-1996.com/gekokujo-blog175/
目次
そもそもなぜ大学中退=親不孝と言われているか
冒頭にも話しましたが、皆さんの行動が親御さんにとって親不孝になるかどうかは中退後の行動で決まりますが、大前提としてネガティブ理由での大学中退自体は親不孝な選択です。
中退の道を選ぶ以上、周りの人に多少なりとも迷惑をかけていることは自覚しましょう。
実際に両親にどんな迷惑をかけてしまうかを理解することで、次に起こす行動に責任を持つようになるため、中退=親不孝と言われている理由はしっかり認識しておくことが重要です。
親が必死に稼いだお金→学費に回っている
「大学中退=親不孝」と言われている理由の中で、最も多くの人が親不孝だと感じているのが金銭的な部分の理由です。
自分自身で学費を貯める方も一部いますが、一般的に大学の学費は親御さんが働いて稼いだお金から出ています。
大学の種別 | 入学料 | 授業料 |
---|---|---|
国立大学 | 282,000円 | 535,800円 |
私立大学 | 256,069円 | 868,447円 |
上記は現在の4年制大学の学費の状況ですが、年間でかかる大学の学費は国立大で50万円程度、私立は平均で年間100万弱近くかかっており決して安い金額ではありません。
これだけお金をかけてくれているのに、学歴を無駄にすると考えると中退という選択が親不孝と言われる理由がよく分かりますよね。
親御さんの期待を裏切っていると思われている
先程のように大学には多額の学費などがかかっていますが、なぜ多額の費用を払って大学に行かせてくれるかというと皆さんの将来を考えてくれているからです。
中退はその期待や気遣いを裏切るものだと思われることが多いでしょう。
以前に比べると学歴は重視されなくなったと言われていますが、まだまだ日本では学歴を重視する企業が多いのも事実です。
就職活動の中で影響する大きな経歴の1つとして「大学を卒業しているか」というのがあります。
親御さんは少しでも自分の子供がやりたい仕事、満足のいく仕事ができるように願っていますが、それを叶えるにはまず大学を卒業してもらうことが最低条件だと思う人がいても不思議ではないです。
そんな中で中退という道を選ぶと、卒業後の就職を期待してた親御さんを裏切っていると思われるでしょう。
中退→生涯年収の減少→親へ恩返しできない
高卒では生涯得られる収入が低く、親孝行できる余裕がなくなってしまうとも言われています。
高卒と大卒では入社時の初任給や昇進スピードが異なるので、生涯賃金の差が生じてしまっているのが現状です。
上記のように男性の生涯賃金の場合、高卒は約2億500万、大卒・大学院卒は約2億6千万といったように生涯で5,500万くらいの差があります。
また中退となると高校を卒業してすぐ就職した人に比べると労働期間が短いので、統計上としてはさらに差が開くでしょう。
よって中退者は大卒者に比べると金銭面で劣り、その分両親への恩返しもしにくくなるのではと言われています。
実際親は子供が中退したいという意見に対してどう思っているのか?
これまでは中退に関しての世間のイメージについて話してきましたが、実際親御さんによっては中退に関してこれまで話したような悪いイメージを持ってない人もいます。
親御さんがどう思うかは、子供の将来に関して親御さんかどう考えてるかで大きく分けて3パターンに分かるでしょう。
①放任主義の親(中退するかしないかは子供の判断に任せるタイプ)
放任主義の親御さんは自分の子供が中退してもしなくても、将来的に幸せに過ごしてくれればいいという考えです。
そのため中退をすると言った際は基本的に本人の意志が尊重されます。
また親御さんの中には転学や編入など中退以外の選択肢を与え、その中で選ばせてくれる人もいます。
私の両親も放任主義のタイプで、「自分が後悔しないならそれでいいよ」と言ってくれたので揉めることなく中退をすることができました。
中退をしたい人には一番意思を伝えやすいタイプですね。
②中退反対の親御さん(なるべく大学を卒業してほしい・・・)
先程話したのが子供が進む道を後押しするタイプの親御さんだとすると、中退を反対する親御さんはとにかく子供の将来を心配している人が多いです。
やはり中退は大卒の人に比べると、初めは苦労することが多いのでなるべく苦しい思いをしてほしくないと思う親御さんがいても不思議ではないですよね。
単純に中退を反対してくる人もいれば、転学や編入を強く進めてくる人もいるでしょう。
中退を反対する親御さんの多くが、子供の将来が心配だからといった理由ですので、実際反対されてもただ反対してくるとは思わないでください。
③中退は断固反対の親御さん(中退を許さないレベル)
どんな理由であれ中退は認めないという親御さんは、今は少ないと思いますが一定数はいます。
この層の親御さんは「子供の幸せ=良い大学を卒業し、良い企業に就職する」といった思考が強いです。
大卒至上主義と言ってもよいかもしれません・・・
逆に言うと「大学中退=落ちこぼれ」といった考えを持っていますので、このような家庭で中退を切り出すのは非常に勇気が必要です。
また家族との仲が悪くなりがちです。
親に報告する時どうやって納得させるか
親御さんに中退の意志を伝える時、
基本的には中退理由をごまかさずに正直に言うのが一番です。
先程、中退に対しての親御さんの考えを3パターン程あげましたが、どれおいても正直に言うべきです。
なぜかというと、きちんと意志を伝え自己開示をすることが結果的に自分の為、親御さんの為になるからです。
何も言わないと自身の中で心の切り替えができませんし、学費も無駄になります。
実際に中退をして感じましたが、中退をする時はネガティブな感情にならないよう開き直ることが重要です。
ただ注意点として親御さんの説得が必要な場合、本人に強い意志と覚悟がないと説得は難しいという所です。
例えば大学を中退したいと考えてるAさん、Bさんがいるとしましょう。
Aさんは親御さんに中退の意志を伝える時に
学業にやる気が出ないから辞めたい・・・
一方、Bさんは中退の意志を伝える時に
学業にやる気が出ないから辞めたい・・・
これからは正社員として働きながら、苦労はすると思うけど、きちんと社会人を経験して自分の本当のやりたい事を見つけてそれに向けて全力で打ち込みたい。
これを見比べるとBさんの方が、強い意志と覚悟を感じませんか?
中退を反対する親御さんがなぜ反対するかというと、中退後に苦労が待ち受けているのを分かっているからです。
Aさんのような理由だと、中退後社会人になってもすぐ挫折するんじゃないかって思いますよね・・・
一番重要なのは本人がちゃんと強い意志と覚悟を持ち、この先どんな困難があっても立ち向かって行ける行動力があるかということです。
ただ説得したいからという理由で親御さんに伝えるのは絶対やめましょう。
それこそ結果的に親不孝になります。
結論:親不孝になるかならないかは本人次第
これまでの話をまとめると、結論大学中退が親不孝になるかどうかは本人の行動次第です。
ほとんどの親御さんが心配してるのは中退すること自体ではなく、中退後の将来です。
例えものすごく反対する親御さんの家庭でも、中退後きちんと社会人として立派に生きていたら、全然親不孝ではないですよね。
しかし実際は中退後にネガティブな気持ちになったり、楽をしようとする人が多くそれが結果親不孝と言われます。
中退を考えている人で親孝行したいという方は、
「強い意志や覚悟、将来の明確なビジョンを持って行動に移せるか」が最も重要です。
なぜここまで言うかというと、この考え方がそっくりそのまま就活で反映されるからです。
企業の目線からすると、先程例で出したAさんとBさんだと、Bさんの方が欲しい人材に当たります。
よって「親不孝にならない=就活で失敗しない」となるのでこれも心にとどめておきましょう。
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家族との関係が悪化してしまうから